英会話のカランメソッドとは?効果・メリットを1年継続・TOEIC965点の私が解説

4倍のスピードで英語が上達する、といわれるカランメソッドをご存知でしょうか。

カランメソッドは、「これから英会話を始める方」「英会話を続けているのに効果が感じられない方」におすすめの学習法です。

この記事では、カランメソッドを約1年受講した私自身の体験も踏まえて、カランメソッドの効果・メリット・デメリットを徹底解説します。

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※カランメソッドが受けられるオンライン英会話を早く知りたい方は、オンライン英会話の項目からどうぞ。

カランメソッドとは?

カランメソッドは、英語のアウトプット (スピーキング)を鍛えるためのメソッドです。

カランメソッドの歴史は古く、1960年代にイギリスで誕生し、世界的に取り入れられている英語学習メソッドです。

日本では10年ほど前からオンライン英会話スクールのカリキュラムで取り入れられています。

カランメソッドによるレッスンでは、講師が次々と投げかける英語の質問に対し、フルセンテンスで、瞬時に答えるトレーニングを繰り返します。

カランメソッドは、インプットした英語をスムーズにアウトプットにつなげる、いわば英語のスピーキングの筋力を鍛えるトレーニングです。

インプット中心の英語学習をしていると、「読めば分かるけど話せない」という悩みが出てきます。

そんな方には、ぜひカランメソッドを試していただきたいと思います。

※この本はあくまでカランメソッドの紹介を目的としており、読めば英語が上達するものではありません。(私のような)英語学習法マニアの方以外は、カランメソッドを学べるオンライン英会話で無料体験をしてみるほうが早いと思います。

カランメソッドの特徴と効果(普通の英会話とは違う?)

まずは、カランメソッドの特徴と効果について説明します。

1. 英語の質問に瞬時に英語で答える→英語を英語のまま理解できるようになる

カランメソッドでは、講師の英語の質問に対し、瞬時に英語で回答します。

たとえば、最初のレベルだと以下のような感じです。

簡単な質問でも、瞬時に英語で答えるのは意外と難しいものです。

「ゆっくり考えれば答えられる」はカランメソッドでは通用しません。

英語の質問に対して瞬時に答える必要があるため、頭の中に日本語を介在させている余裕がありません。

自然に、英語を英語のままで聴き取り、話す力がついていきます。

最初は上記のように”Is this a pen?”レベルから始まりますので、和訳グセがある方も、無理なく英語のままで理解できるようになっていきます。

2. 回答はフルセンテンスが必須→正しい文法で話せるようになる

カランメソッドでは、講師の質問に対し、フルセンテンスで回答するのが特徴です。

「質問はなんとなく理解できるので、Yes, No.は答えられる」は通用しません。

たとえば、

と聞かれたら、「Yes, I did.」のみでも会話は成立しますが、カランメソッドでは、

とフルセンテンスで回答しなければ次に進めません。

テキストを見ずに瞬時に回答するのは難しいと感じるのではないでしょうか(ちなみに上記は10段階中、レベル3の内容です)。

普通の英会話だと、単語があっていればなんとなく意味が通じてしまい、正しい文章で話すクセをつけるのは意外と難しいです。

カランメソッドでは、講師の質問に対してオウム返しのようにフルセンテンスで回答していくので、文法的に正しい文章が自然に口をついて出るようになります。

3. 話す量は通常の英会話の約4倍!→圧倒的な効率で英会話の筋肉がつく

普通の英会話だと、「えっと･･･」とつまってしまったり、文章を考えたり、講師の話を聴いている時間が長く発生したりして、英語を喋っている時間は意外と短いことがあります。

カランメソッドでは、講師の質問は超早口ですし、瞬時に答えなければいけないので、自分が英語を喋っている時間が最大限に長いという特徴があります。

実際、25分の英会話レッスンをカランメソッドで受けたあとは、しゃべり疲れます (講師も早口で質問しまくるので最後の方は息切れしているときもあります)。

（本当に4倍かはともかく）カランメソッドは、通常の語学学校の4倍の速さで英語力が向上する、と言われる所以です。

カランメソッドはTOEIC対策にも効果がある?初心者でもできる?

カランメソッドでは、講師の質問に対し、オウム返しで回答していくため、リスニングの代表的なトレーニングである「シャドーイング」「リピーティング」の要素があります。

そのためリスニング力向上にも効果があり、リスニングの配点が半分を占めるTOEIC対策としても効果的です。

しかも講師はTOEICのリスニング問題とは比べ物にならないぐらい早口でしゃべりますので、カランメソッドをこなしていけば、TOEICのリスニング問題はかなり楽になります。

カランメソッドには12のステージ(レベル)があり、初心者でも無理なく取り組めるように構成されていますが、基本的な文法（中学・高校初期レベル）は理解したうえで始めるのがおすすめです。

私自身はTOEICが950点を超えている状態でカランメソッドを始めたので、TOEIC点数の伸びは未経験ですが、明治大学とQQ Englishの実証実験において、約80時間のレッスンでTOEICが平均110点アップした、というデータもあります。

ちなみに私がTOEIC950点超えしたころのTOEIC Speaking Testスコアは120点(200点満点中)。

その後、カランメソッドを中心に英会話力を伸ばし、最近のスコアは170点でした。

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カランメソッドのメリット

続いて、私がカランメソッドに約1年半取り組んで感じたメリットを紹介します。

メリット1. テキストに沿って進めることで確実にスピーキング力が向上する

多くのオンライン英会話では、フリートークで終わってしまったり、テキストがあったとしても「自分の英語力がどれだけ伸びたかわからない」と感じることが多いのではないでしょうか。

上達具合がわからないまま、挫折してやめてしまうことも多いです(経験あり)。

カランメソッドでは、レベルが1～12まであり、テキストに沿ってレベル順に進んでいきます。レベルアップ時のテストもあります。

レベルと言う数字で着実に進んでいることを実感できますし、実際、自分でも英語をしゃべれる量がどんどん増えるのを実感できます。

メリット2. 英語を話すことに抵抗がなくなる

カランメソッドは、講師による怒涛のような質問に対してどんどん答えていくので、英語を話すことに恥ずかしさや抵抗がなくなります。

英語が苦手な方は、「間違えたらどうしよう」とシャイになってしまって話せず、話さないので上達もしない、というケースが多いです。

カランメソッドでは恥ずかしがっているヒマはなく、話す内容(答え)も決まっているので、自分のこと・考えを話すのは苦手、という方でもどんどん上達します。

メリット3. 長いセンテンスを楽に話せるようになる

カランメソッドでは、講師の質問に対してオウム返しする形で、フルセンテンスの英語で回答します。

レベルが上がるにつれて長い文章もフルセンテンスで言えるようになるので、長いセンテンスを楽に話せるようになります。

メリット4. 早口の英語に慣れ、リスニング力も向上する

カランメソッドでは、講師が早口で質問します。

英語が苦手な人にあわせてゆっくり英語を喋ってくれる、ということはありません。

“This is a pen.”のような簡単な会話から始まるので無理なく早口の英語に慣れることができ、自然とリスニング力も向上します。

メリット5. アウトプットの回路ができる【初心者から上級者まで】

カランメソッドは、インプットとアウトプットをつなげるトレーニングです。

初心者の方であれば、インプットをしながらアウトプットもするので効率よく英語を学ぶことができます。目安としては、基本的な文法（中学・高校初期レベル）が理解できれば十分に始めることができます。

また、上級者の方でも、インプット中心の学習をしてきた場合、「読める・聴けるけど話せない」という方も多いのではないでしょうか。

私自身、TOEIC965点なのにうまく話せない、という壁にぶちあたり、カランメソッドに助けられました（TOEIC高得点でもレベル1からスタートするのがおすすめです）。

カランメソッドを通じていったんアウトプット回路ができると、水を得た魚のように、これまでインプットした内容がどんどん口をついて出るようになりました。

カランメソッドのデメリット

しっかりと取り組めば着実な効果を期待できるカランメソッドですが、デメリットもあります。

デメリット1. 地道なトレーニングなのでしんどい

カランメソッドの一番のデメリットは、地道なトレーニングなのでしんどい、ということだと思います。

スポーツの基礎トレーニングのように、ある程度単調なトレーニングを繰り返す必要があります。

ただし、やればやるほど伸びるのを実感できますし、レベルも12段階あって着実に進んでいくので、上達を実感できて楽しい面もあります。

単調なトレーニングをひとりでやるのはつらいものですが、カランメソッドはオンライン英会話で講師の先生が導いてくれるので続けやすいです。

デメリット2. 疑問文は伸びにくい

私自身の体験から、カランメソッドの唯一の弱点は「疑問文が伸びにくい」ことだと思います。

カランメソッドは基本的に、「講師が質問する」→「受講者がフルセンテンスで回答する」という流れで進むため、受講者自身が疑問文を発する機会が少ないのです。

そのため、「普通の英文はすらすら話せるけど、疑問文の組み立てはちょっと時間がかかる」という感じになります。

とはいえ多くの方にとっては、まずは普通の英文をすらすら話せるようになることが重要と思います。疑問文のトレーニングはその後でも遅くありません。

私自身、仕事の英語会議でも、質問したいときには、いったん普通の文章でしゃべって「Is my understanding correct?」のように確認したり、単純に語尾を上げて疑問文っぽく発音すれば十分に通じています。

デメリット3. 語彙のインプットは別途必要

カランメソッドは、「英語の文章を話す基礎的な筋肉・回路を鍛える」いわば基礎トレーニングです。

よく使う単語・表現は、その人の置かれている状況（仕事の種類など）によっても違ってきますので、別途インプットする必要があると思います。

英語表現の幅を広げるには、多読・多聴・多観による大量インプットも不可欠です。

カランメソッドによってインプットからアウトプットへの橋渡しができるようになれば、一度インプットした表現をスムーズに使いこなせるようになります。

カランメソッドはこんな人におすすめ

カランメソッドは、特に以下のような方におすすめです。

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カランメソッドの現代版・DMEメソッドについて

実は、カランメソッドを現代用にアレンジしたDMEメソッドという英語学習法も存在します。

DME（Direct Method for English）は、カランスクールで長年教えた講師達が2000年頃から開発して完成させた、現代版カランメソッドともいえる最新の英語学習メソッドです。

DMEメソッドが受けられるのは、実質的にENGLISH BELLというオンライン英会話スクールのみです。

※私自身はENGLISH BELLで約1年カランメソッドを受けました。講師の質も高く、おすすめのオンライン英会話です。

カランメソッドとDMEメソッドはどちらがおすすめ?

カランメソッドとDMEメソッド、どちらを選ぶか迷う人もいるのではないでしょうか。

一度始めたら継続しないと効果が出ませんので、最初の選択は重要ですよね。

私としては、カランメソッドとDMEメソッドはどちらを使っても高い効果が見込めると考えています。

DMEメソッドは現代版カランメソッドということで新しいのが魅力的ですが、カランメソッドと比べて受けられる英会話スクールが限られています(ENGLISH BELLのみ)。

DMEメソッドを受けられる英会話スクールの料金プランなどが自分にあっていれば、DMEメソッドを受けるのはアリだと思います。

一方でカランメソッドは、実績が豊富であり、これさえやっておけば間違いないメソッドです。

迷った場合は、無料体験でカランメソッドとDMEメソッドをどちらも受けてみて、自分にあっている方を選ぶと確実です。

カランメソッド・DMEメソッドが受けられる英会話スクール・オンライン英会話

カランメソッドやDMEメソッドが受けられるオンライン英会話は以下のとおりです。

結論から言うと、以下のように選ぶのがおすすめです。

• 現代版カランメソッド”DMEメソッド”を受けたい→ENGLISH BELL
• 安価にカランメソッドをたくさん受けたい→QQ English
• カランメソッドだけじゃなくフリートークもたくさん安く受けたい→ ネイティブキャンプ

3社とも講師の質には自信を持っており、またオフィス出勤制なので講師による自宅の回線トラブルの心配もありません。

1. ENGLISH BELL【カランメソッド・DMEメソッドとも対応】

イングリッシュベルは、カランメソッドを日本で初めて取り入れたオンライン英会話です。

現代版カランメソッドDMEメソッドも受けられます。

メソッド学習の先駆けかつ、老舗のオンライン英会話です。

• ISO国際認定基準に沿った質の高いサービス・講師陣
• 24時間OPEN、レッスン予約は開始5分前まで可能。
• すべての先生がインテリジェントビルのオフィスからレッスン（光ファイバーの専用線を2本使用）

1回あたり25分のマンツーマンレッスンです。2回の無料体験ができます。
≫ENGLISH BELLをみる

現代版のカランメソッドであるDMEメソッドを受けるなら、ENGLISH BELL一択です。もちろんカランメソッドも受けられます。

2. QQ English

QQEnglishは、日本で始めてカランメソッドの正式認定を受けたオンライン英会話スクールです。

1回のレッスンは25分。

料金プランは以下の通りで、月8回受けても5000円以下 (9月末まで申し込みなら3685円）など、リーズナブルです。

特に、月30回コースであれば1回あたり366円と非常に安いので、集中的にカランメソッドを進めたい方に大変おすすめです。

また、カランメソッドのレッスンにおいて、追加の料金等は発生しません。

• カランメソッドの正式認定校
• 教師は全員TESOL(外国人に英語を教える国際資格)を保有
• 日本人サポート体制あり。

教師は全員TESOL(外国人に英語を教える国際資格)を保有
日本人サポート体制あり。

2回無料体験レッスンがあります。
≫QQ Englishの無料体験をみる

3. ネイティブキャンプ

ネイティブキャンプは、スマホやタブレット、PCでいつでも英会話レッスンが受けられる、「予約不要・受け放題」のシステムを特徴としています。

ただし、カランメソッドは予約が必要で、追加のコイン(1レッスンあたり約100円分)が必要となります。

カランメソッドに取り組みつつ、その他にフリートークのレッスンもするなど、柔軟にたくさんのレッスンをお得に受けたい方におすすめです。

• 受け放題プラン (レッスン回数無制限)
• 通常レッスンは予約が不要
• 専用アプリでスマホ、タブレットからもレッスン可能 【Skypeのインストール不要】
• 良質な講師陣・全員出勤制

レッスンは1回25分。7日間の無料体験でお得に英会話レッスンを受けまくることもできます。
≫ネイティブキャンプの無料トライアルをみる

まとめ:カランメソッドで英会話力を一気に高めよう!

カランメソッドを活用することで、アウトプット回路ができ、英会話力を一気に高めることができます。

ぜひ、カランメソッドや、現代版カランメソッドであるDMEメソッドを活用し、「英語が話せない」「英語が苦手」から脱却しましょう。

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