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英語学習の多読・多聴・多観を解説!メリット・デメリットも紹介

多読・多聴・多観を解説!
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英語学習における多読・多聴・多観を知っていますか?
英語アニメやラノベ、海外ドラマを使った英語学習も多読・多聴・多観のひとつです。

あなたが「高い英語力を身につけたい」と考えているなら、大量インプットを可能にする多読・多聴・多観は必須といえます。
多読・多聴・多観について、メリット・デメリットを含めて解説します。

※本ページはプロモーションが含まれています。

この記事を書いた人
  • 英語アニメを中心とする英語学習を10年以上続けている
  • 留学経験なしでTOEIC960点(リスニング満点)取得
  • 米国とのビジネス電話会議など、仕事で英語を日常的に使っている

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目次

はじめに:多読・多聴・多観とは

「多読・多聴」とは読んで字のごとく「大量の英語を読む」「大量の英語を聴く」ことを意味し、従来から知られた英語学習法です。
NPO多言語多読理事長の酒井邦秀氏は、2002年に多読による英語学習を提唱されています。
また、コスモピア社の「多聴多読マガジン」は2006年に創刊され、2022年現在も発刊を続けられています。

「多読・多聴」と比べ、「多観」は比較的新しい用語と思われます。ただし学習法自体は従来からあるもので、映画、ドラマ、アニメ、Youtubeなど「大量の英語を観る」ことです。多読・多聴と多観をわざわざ区別しない場合も多いので、あまり厳密に考える必要はないでしょう。

多読と対比される方法としては、学校英語で習う「精読」があります。
中学や高校では、「スラッシュを引く→文法構造を確認→日本語に訳す・・・」と、一文一文をじっくり読み解く方法を教わったのではないでしょうか。
このような精読に対して多読・多聴・多観は、ざっくり言えば、ある程度理解できる文章を、大量に読む・聴く・観ることで、英語力を高めるものです。

「多読・多聴・多観」は近年、改めて注目を浴びてきていると感じています。
その火付け役はこの書籍だと思います。

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私自身、この本を読んで多読・多聴・多観の重要性に改めて気づかされました。また、これまで自己流で続けてきたアニメによる英語学習が「多読・多聴・多観」であり、たしかに英語力向上に役立つという自信を持つことができました。

多読・多聴・多観のメリット

それでは、多読・多聴・多観のメリットを見ていきましょう。

メリット1:楽しいから続く

英語学習の参考書を何年も繰り返し勉強し続けたら、いくら学習意欲が高い人でも飽きてしまいます。

多読・多聴・多観では、あなたの好きな題材を使って、大量の英語をインプットします。

好きなアニメや本などを使えば、繰り返すことも、何年にもわたって学習を続けることも、苦になりません。

結果的に、あなたは無意識下に大量の英語表現を蓄えることができ、英語力を飛躍的に伸ばすことができます。

英語学習は長期戦であり、モチベーションが高い時期も低い時期も出てきます。

モチベーションが低い時期であっても、「好きなことを英語で楽しむ」だけなら続けやすいのではないでしょうか。

実際私も、英語学習に注力した時期もあれば、他の勉強や仕事で英語学習に時間をとれない時期もありました。

しかし、アニメを英語で楽しむことだけは続けていました。

すると、仕事で急に英語が必要になった際、英語力が落ちているどころかむしろ上がっていた、という経験を何度もしました。

このように、「楽しいから続く」は多読・多聴・多観の最大のメリットといえます。
楽しむためには、自分が好きな題材を選ぶことが重要です。以下の記事も参考にしてみてください。

メリット2:圧倒的な量の英語に触れることができる

英語が母国語ではない私達が、新しい言語である英語を身につけるには、「大量のインプット」が不可欠です。
聞いたことがない表現は当然話せませんし、理解もできません。
しかし、学校英語や英語参考書で触れられる英語表現には限りがあります。

『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』では、以下のように述べられています。

…中学、高校の6年間で読む英語は約8万語前後。一生懸命勉強した人でも10万語程度ではないでしょうか。これは、日本語の文庫本に当たる、英語のペーパーバック1冊分の一般的な分量とほぼ同じです。
…日本語の文庫本1冊を6年間かけて読んでいる外国人がいるとして、あなたはその人が、6年後に日本語がうまくなっていると思いますか?
…10万語というと、多読ではざっと3週間程度で読み終わる量です。

繁村一義、酒井邦秀 英語多読 すべての悩みは量が解決する!

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学校で(あるいは大学生・社会人になって参考書で)英語を勉強したはずなのに話せないのはむしろ当たり前と思えるのではないでしょうか。

母国語(日本語)であっても、読書をよくする人とそうでない人には、語彙力に差があります。あなたが高い英語力を身につけたいと考えているなら、大量の英語に触れることが必須です。

多読・多聴・多観では、大量の英語に触れることによって、圧倒的な英語力の土台を身につけることができます。

メリット3:英語を英語のまま理解できるようになる

これは非常に重要なポイントですが、英語多読・多聴・多観では、日本語を介在させません。
スピーディに大量の英語に触れるため、日本語に訳しているヒマはないのです(ただし、まったく理解できない英語をただ聞流すわけではなく、ある程度理解できる題材を選びます)。
自然に、英語を英語のままで理解できるようになります。

私の周りでも、日本語にいちいち訳すくせのある方は、たとえ仕事や留学で英語を使う機会に恵まれても、英語力が伸び悩んでいると感じます。
英語学習に多読・多聴・多観を取り入れることで、英語を英語のままで理解する体質を身につけ、あなたの英語力を大きく飛躍させることができます。

メリット4:自然な英語表現がいつのまにか身につく

「単語の意味を覚えなさい」「イディオムを覚えなさい」と言われて、わけもわからず単語の組み合わせと日本語の意味を覚えた・・・という経験はないでしょうか?私はありますが、大概すぐに忘れてしまいました。

多読・多聴・多観では、日常でよく使われる単語・表現に繰り返し出会うことになるため、自然にニュアンスや使い方を覚えていきます。

日本語でも、どこで覚えたかはわからないけどなんとなくその表現の意味や使い方は知っている、という経験があるのではないでしょうか。

例えば仕事において米国人からのメールで
“That schedule would work.(そのスケジュールでいいよ)”
というような表現をよく見かけますが、以前、職場である程度英語ができる方から、
“workってどういうこと?”
と聞かれたことがありました。

学校英語では“work = 働く”
のように一対一対応で覚えているので、workの他の使い方を知る機会はなかなかない
んですね。

私は英語アニメなどで
“It’ll work!(それはうまくいくよ・効果的だよ)”
という表現を当たり前に知っていたので、特に疑問に感じていませんでした。

他にも、米国人と議論をしていたときに、
“I’m positive. (僕は自信をもってそうだと思うよ)”
という表現を使っていて、私はごく普通の表現と思っていたら、留学経験もある方から「さっきのポジティブって何?」と聞かれたこともありました。

これらの表現にどこで出会ったのかは思い出せません。
これまでに触れてきたアニメや本などで何度も出会っていたので、自然に理解できるようになっていました。

上記はほんの一例ですが、多読・多聴・多観では、日本語を介さずに大量の英語に触れることで、自然な英語表現をいつの間にか無意識下で蓄え、理解できるようになります。

多読・多聴・多観のデメリット

多読・多聴・多観にはたくさんのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。

デメリット1:上達を実感するのに時間がかかる

おそらくこのデメリットのために多読・多聴・多観が十分に普及していないのではないかと推測しています。
はっきり言って、多読・多聴・多観は、短期間で劇的に英語力を上げる方法ではありません。じっくり時間をかけて、着実に英語力を高める学習法です。そのため、上達を実感するのにどうしても時間がかかってしまいます。

とはいえ、せっかく勉強するからには、早く結果が欲しい方が多いと思います。
そのため当サイトでは、多読・多聴・多観のみで英語学習を進めるのではなく、他の基礎的な教材やトレーニングと組み合わせることを推奨しています。

デメリット2:インプット中心のためスピーキング力の伸びを感じにくい

多読・多聴・多観は、基本的にインプット学習です。そのため、リーディング力・リスニング力の向上は実感しやすいといえます。
一方で、多くの英語学習者は、「外国人と英語でスラスラしゃべれる自分」を目指しているのではないでしょうか。多読・多聴・多観をたくさんやったのにまだしゃべれない・・・という焦りが出てくるかもしれません。
しかし、「インプットなくしてアウトプットなし」ですので、多読・多聴・多観は英会話力向上にも非常に有用なことは間違いありません。

私自身の経験から、多読・多聴・多観のインプットを効率よくスピーキング力につなげるために、ある程度多読・多聴・多観が進んだら、並行して「カランメソッド」などでアウトプットの基礎トレーニングを行うのが効果的と感じています。

デメリット3:資格試験では短期的には試験対策のほうが結果が出やすい場合がある

英語学習に取り組まれている方の中には、事情があって「とにかく早くTOEICの点数を上げたい」という方もおられると思います。
多読・多聴・多観はリーディング・リスニングが中心ですのでTOEICとの相性は比較的よいのですが、とはいえ試験対策だけを考えるのであれば、直近はTOEIC用の教材で勉強したほうが点数は上がりやすいかもしれません。
結果を急ぐ方は、資格試験専用の教材を中心に勉強しつつ、息抜き的に多読・多聴・多観に取り組むのもよいと思います。

個人的には、TOEICの点数はあくまで指標・目安だと考えているので、試験対策はほどほどにして、多読・多聴・多観を含めて基礎的な英語力向上に重きをおいたほうが、最終的な英語力の伸びは大きいと思っています。

多読・多聴・多観はこんな人におすすめ

多読・多聴・多観は特に以下のような人におすすめです。

  • ある程度時間がかかってもいいから、基礎力をつけ、高い英語力を身につけたい人
  • どうせなら楽しく英語を勉強したい人
  • 日本語で大好きなアニメ・ラノベ・マンガ・ゲーム・本などがある人
  • 日本にいながら高い英語力を身につけたい人

まとめ:多読・多聴・多観を英語学習に取り入れよう!

多読・多聴・多観は、様々なコンテンツを通して大量の英語に触れることです。
英語学習者にとって多くのメリットがあり、高い英語力を身につけるには必須です。
ただし効果を実感するのに時間がかかるというデメリットもあるため、状況に応じて他の基礎学習とも併用するのがおすすめです。

より具体的なやり方は、以下の記事を参考にしてください。

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