あなたはアニメ・ラノベ・洋書・ドラマなどを使った英語多読・多聴・多観に興味がありますか?
この記事では、これから英語多読・多聴・多観を始める人や、すでに始めているけどもっと効果的なやり方を知りたい人向けに、多読・多聴・多観の基本的なやり方・コツを説明します。
※本ページはプロモーションが含まれています。
- 英語アニメを中心とする英語学習を10年以上続けている
- 留学経験なしでTOEIC965点(リスニング満点)取得
- 米国とのビジネス電話会議など、仕事で英語を日常的に使っている
多読・多聴・多観と並行して、リスニング・スピーキングの基礎力を一気に向上できるカランメソッドに取り組むのもおすすめです。
英語アニメ&英語ラノベで英語学習する効果・やり方を詳しく解説した書籍『アニメの英語版で勉強!最強英語アニメ学習法』『大好きなラノベで勉強できる! 英語ラノベ学習法』発売中!
はじめに:多読・多聴・多観とは
多読・多聴・多観とは、大量の英語を読む・聴く・観ることです。
当サイトでは、高い英語力を身につけるために、英語アニメ・ラノベ等を用いた多読・多聴・多観の活用をオススメしています。
多読・多聴・多観については以下で詳しく解説しています。
多読・多聴・多観のやり方
多読・多聴・多観を行うにあたって、重要なポイントは以下です。
- ある程度理解できる英語を、大量に読む・聴く・観る
- 和訳はNG!日本語を介在させず、英語を英語のままで理解する
- わからない部分があっても気にしない
ポイント1:ある程度理解できる英語を、大量に読む・聴く・観る
「ある程度理解できる」というのがポイントです。
たまに「英語シャワーを聞き流しているだけで上達!」とかありますが、多読・多聴・多観は、全然理解できない内容を単に聞き流すのとは異なります。
イメージとしては、60~90%ぐらい理解できる英語の題材を用いるのがよいでしょう。
一番わかりやすい基準は、あなたが楽しめること。
既に日本語で内容を知っている作品であれば英語がわからない箇所が多くてもだいたい内容がわかるのでオススメです。
また、アニメや漫画は画像・絵があるので理解の助けになります。
「多読」の場合、まずは「英語で読む」に慣れることが必要なので、語彙制限本を用いるのもオススメです。
「多聴」「多読」の場合は、リスニング力がある程度あったほうが楽しめますので、リスニングの基礎学習と並行して行うのがオススメです。
最初のうちはわかる箇所が少なくても大丈夫。だんだんと上達していきます。
量を確保するためには、楽しめる範囲で同じ作品を繰り返し読んでもOKですし、どんどん違う作品に手を出しても問題ありません。
ポイント2:和訳はNG!日本語を介在させず、英語を英語のままで理解する
多読・多聴・多観では、和訳はNGです。
「和訳しない」のではなく、NGです!
多読・多聴・多観では、日本語を介在させずに、英語を英語のままで理解していくことが何より重要です。
とはいえ、いきなり英語を英語のままで理解するといわれても、やり方がわからない方もおられると思います。
最初のうちは、語彙制限本など難易度が低いものから始めることにより、自然に英語を英語で理解できるようになっていきますので、安心してください。
まずは、「英語を読む・聴く=和訳する」という意識をやめて、多読・多聴・多観に取り組むことが大事です。
ポイント3:わからない部分があっても気にしない
「英文は、全部意味を理解しないといけない」「わからない単語があったら意味を調べないといけない」と思っていませんか?
これは学校英語で培われた思い込みです。
英語の多読・多聴・多観では、一字一句理解したり、いちいち辞書で調べる必要はありません。語や表現に何度も遭遇するうちに、自然に意味が分かるようになるからです。
あなたが子どものころ、本を読みながら、わからない言葉があっても何となく読み飛ばし、なんとなく意味がわかるようになったという経験はないでしょうか。
「全部調べなくていい」「わからない箇所があってもいい」と意識しながら、ストーリーを楽しむことを優先し、どんどん先に進みましょう。
ただし、そのストーリーでしょっちゅう出てくる重要単語はいったん調べてしまったほうが理解が進みやすいことがありますので、そのあたりは臨機応変でOKです。
多読・多聴・多観の題材選びのコツ
多読・多聴・多観では、あなたが楽しめるコンテンツを選ぶのがポイントです!
以下を満たす題材を選びましょう。
- 自分が好きな題材を選ぶ
- 自分の英語レベルにあった題材を選ぶ
- 日本語で内容を知っている題材を選ぶ
ポイント1:自分が好きな題材を選ぶ
多読・多聴・多観の題材は自由です。
あなたが好きなアニメ、ラノベ、本などを題材に選びましょう!
子供の頃に好きだったアニメや児童書の英語版もオススメです。
ポイント2:自分の英語レベルにあった題材を選ぶ
多読・多聴・多観では、わからない部分があってもOKですが、全く理解できない・聞き取れないと、さすがに楽しめません。学習効果も薄くなってしまいます。
全く理解できない英語を聞き続ける、いわゆる英語シャワー・聞き流し状態では、多読・多聴・多観の効果が得られません。
そのため、最初のうちは、語彙制限本や、比較的ストーリーが簡単なアニメ、児童書等を活用するのがオススメです。
「それじゃいつまでたっても自分が好きなアニメが観れない!」という方、安心してください。
そもそも日本のアニメ作品の英語版は全般的に、海外ドラマ等よりはかなり聴き取りやすいため、画像を参考にしつながらストーリーを追ったり、補助的に英語字幕を活用すればOKです。
並行して、基礎的なリスニングのトレーニングも行うことで、理解できる範囲がどんどんと増えていきますよ。
最初のうちは、特にやさしめの本などを選ぶとよいです。以下で多読初心者の方にオススメの本を紹介しているので、参考にしてみてください。
ポイント3:日本語で内容を知っている題材を選ぶ
日本語で内容を知っている題材を選ぶメリットはたくさんあります。かなりの上級者になるまでは、日本語で知っている題材がおすすめです。
- 内容を推測できるので、多少わからないところがあっても英語を英語のままでスピーディに理解できる
- 日本語でキャラクターの性格やストーリーを知っているので、英語表現のニュアンスを正しく理解できる
- 日本語で気に入った題材を選ぶので、ハズレがない(日本語でもあまり楽しめないものを、いきなり英語で楽しむのは難しいので避けましょう!)
多読・多聴・多観のやり方を紹介している本・サイト
多読・多聴・多観のやり方を紹介している本・サイトも参考になります。
NPO多言語多読のサイト・本
NPO多言語多読は、英語をはじめとする様々な言語学習において、多読の普及活動を行っているNPO法人です。
以下の書籍を出されており、私も多読・多聴・多観の英語学習を進めるうえで非常に参考にしています。
NPO多言語多読では、「多読三原則」として、
①辞書は引かない
②わからないところは飛ばす
③合わないと思ったら投げる
繁村一義、酒井邦秀 英語多読 すべての悩みは量が解決する!
を提唱されています。以下のサイトでも詳しく解説されています。
多読三原則はややオーバーな表現という気もしますが、多読を進めるポイントが端的に表されていると思います。
日本語を介在させずに、わからないところは気にせず、自分のレベルにあった題材を選んで多読・多聴・多観をする、というのが重要です。
英語上達完全マップ
「瞬間英作文」「音読パッケージ」で有名な森沢洋介氏による、英語学習メソッドが解説された本です。
この本を読むと、英語学習に近道はなく、基礎的なトレーニングが重要であることがよくわかります。
学習者の英語レベル別に、どのような順で学習していけばよいかが示されており、非常に参考になる本です。
「英語上達完全マップ」では、英語トレーニング法のひとつとして、「多読」をおすすめされています。
…読めないことに嫌気がさして英語を読むことを敬遠したり、あげく「英語を読むなんて意味ないよ。英語ができるっていうのは話せるということだよ」と英会話一辺倒になるのは賢明ではないでしょう。
森沢洋介 英語上達完全マップ
…なぜなら、高い英語力の背景には必ず大量の読みがあるからです。
例えば、英語のプロ中のプロである同時通訳者は、その完璧なリスニング力と見事なスピーキング能力ばかりが強調されますが、その裏で膨大な量の英語を日常的に読んでいるのです。
…ある程度高度なレベルの英語力を身につけるためには英語を大量に読まないわけにはいきません。
そして、基礎的な構文・文法・基礎語彙が身についた方には、まず、語彙などに制限のある学習用の読みものなどで「プレ多読」を行い、英文の流れに乗る体質をつけたうえで、一般書での多読に移行することを勧められています。
私自身の経験からも、このような「プレ多読」は効果的と感じています。
ちなみに私は「音読パッケージ」でリスニング基礎力を大きく向上させることで、英語アニメでの多観をより楽しめるようになりました。多読・多聴・多観を始めるにあたり、並行して「音読パッケージ」に取り組むのも大変おすすめです。
多読・多聴・多観を継続するコツ
多読・多聴・多観は、一冊読んだら終わりではなく、英語を読む・聴く・観ることを積み上げていくのが重要です。
継続のコツ:スキマ時間を活用する
移動時間や待ち時間、家事をしている時間など、日常生活でスキマ時間は意外と多くあります。
例えば、以下のように取り入れてみるのはいかがでしょうか(すべて、私自身が実践している方法です)。
特に、耳は意外と空いていることが多いので、Audibleなどのサービスをうまく活用して耳読書するのがおすすめです。
- 通勤時間に、電車で英語の本を読む(Kindleはかさばらないのでオススメ!)
- 歩きながら、ノイズキャンセリングイヤホンで英語のオーディオブックを聴く
- 家で掃除や料理をしながら、ネックスピーカーで英語のオーディオブックを聴く
- お風呂に入りながら、防水スピーカーで英語のオーディオブックを聴く
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継続のコツ:娯楽代わりに楽しむ
最初のうちは英語を読む・聴くのに精いっぱいでなかなか楽しむ余裕がないかもしれませんが、慣れてくると、英語での多読・多聴・多観は娯楽になります。
というか、娯楽と英語が一体化するので、遊んでいるだけなのに英語も上達していくという無敵状態になります。
例えば、私は休日に英語アニメをよく観ます。
もし、休日に(日本語で)アニメばかり見て終わってしまったら、少し罪悪感を感じたりしないでしょうか?
でもそれが英語アニメだったなら、今日は5時間も英語を聴いた!となり、罪悪感はありません笑
このように、もともと好きな娯楽を英語に置き換えていくと、楽しく無理なく継続することができますよ。
継続のコツ:やりたいことを英語でやる
何かやりたいことがあったら、それを英語でできないか考えてみましょう。
例えば私は、自分が学びたいビジネス書を、まずは日本語版でざっと読み、次に英語版のオーディオブックで復習し、定着率を上げる、という方法をとっています。
そうすると、日本語版を何度も読む必要がなく、リスニングの勉強にもなります。
いきなり英語で読んでもよいのですが、やはり日本語で一度読んで気に入ったものを英語で復習するほうが、理解も深まりやすくてオススメです。
他にも、やりたいゲームがあって、でもゲームを何時間もするのはちょっと罪悪感があるなぁというとき、私はできるだけ英語版のゲームを探して、英語でプレイするようにしています。
まとめ:多読・多聴・多観を英語学習に取り入れよう!
多読・多聴・多観のポイントは、ある程度わかる英語を、わからない部分があっても気にせず、日本語を介在させずにたくさん読む・聴く・観ることです。
まずは、語彙制限のある本や難易度が低い題材で「プレ多読」を行うのもオススメです。
ぜひ、あなたに合った題材で多読・多聴・多観を楽しみ、英語力を向上させていきましょう。
多読・多聴・多観と並行して、リスニング・スピーキングの基礎力を一気に向上できるカランメソッドに取り組むのもおすすめです。
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